2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

オンリーありがとうございました!

改めまして、日曜日に当スペースまでお運びいただきました皆様、ありがとうございました。あいにくのお天気でしたのに沢山の方とお会いできて、非常に嬉しかったです。 実は、当日緊張しすぎて朝からお腹を壊していたことや、設営の要領が滅茶苦茶悪く開場直…

if【case 04】

if【case 04】:もしも、私が死んだら * リゼンプールまで足を延ばした国家錬金術師勧誘の道程は、様々な手違いと思いもかけぬ出来事との遭遇で、慌ただしくその幕を閉じた。 老いた憲兵の操る荷馬車に揺られ彼らがリゼンプールの駅に着いた時には、既に陽は…

SSS集 2

Rouge another 「ほら、リザ。こっちを向いて口を開ける」 ロイにそう促がされ、リザは言われるままに口を開いた。ロイは左手に持った口紅のキャップをその形のいい唇で無造作に銜えて開けると、右手の薬指の腹に深紅の色を取りリザの唇の上にのせていく。 …

Chocolate Bar

今日も相変わらずの残業だった。時刻はすでに十時をまわっており、司令部内には夜勤のもの以外は残っている人もほとんどおらず、静まり返っている。ロイの今日中に行うべき仕事の目処が立ったのを確認したリザは帰宅後のことを考えていたが、ふと思い立って…

Topaz

夕食後、ロイがようやく落ち着いて読書でもしようとソファに腰を落ち着けた時、「あ」と、ドアの向こうからリザの小さな叫びが聞こえた。「どうした?」ロイは開いたばかりの本を置くと身軽に立ち上がり、彼女の声のした方へ歩いていく。いつも冷静で滅多な…

Alice Blue

真夜中にふと目が覚める事がある。別に嫌な夢を見ただとか、うっかり昼寝をしてしまっただとか、何か明確な理由があるわけではない。本当にただ深夜に眠りの空白が出来てしまったような、そんな風に目が覚めてしまうことがある。そんな時、リザは自分が世界…