2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

dawn purple 3 おまけ

新しい太陽が地平に姿を現すのを見届けた彼らは、名残惜しく美しい朝焼けに背を向けた。 忙しい彼らに、ゆっくりと夜明けの余韻を楽しむ時間はなかった。 本来なら今、ここでこうしている時間も、残業明けの貴重な睡眠時間に充てられるべき時間なのだ。 我が…

dawn purple 3

もう何度、この夜を繰り返してきただろう。 夜明けに向かって走る自転車の荷台に揺られながら、リザは感慨深い想いで目の前で揺れる広い背中を見つめた。 明け方の冷たい空気の中で息を切らして、この地方で一番偉い筈の人物は必死の形相で彼女を乗せた自転…

インテお礼

昨日インテにお運び下さった皆様、どうもありがとうございました。沢山の方とお会い出来て、お話出来て、とても嬉しかったです。遠方から来て下さった皆様、いつもコメント下さる皆様、いつもうちの本を手にとって下さる皆様、本当にありがとうございます。…

Twitter Nobel log 11

501.瞬きを一つ。気配を感じて振り向けば、不自然に視線を逸らす彼女の存在。瞬きを一つ。薄目を開けて、見逃さないように。今度は君が油断してくれるかい?502.「逃げ出しても良いかな?」「何からですか?」「デスクワークから」「駄目です」「なら、君か…